美しい日本語
日本語って奥が深いですよね。
日本人は昔から自然を愛し、恐れ、敬意を抱いて生きてきました。
そして人々は空の色や季節の移り変わりをよく観察し、歌や文学作品の中にも表現してきました。
その感性は日本人特有の美しいものです。
私はこの日本語が持つ魅力や美しさを、子どもたちにも知ってほしいと思っています。
古来からの日本語を知るということは、子どもたちの言葉の力を伸ばすだけでなく、これから古典や和歌、俳句を学んでいく中で、意味の理解や解釈をしていく手助けをしてくれると考えています。
特に古典は単語の意味を理解しただけでは文章全体の意味を理解することは出来ません。
時代背景や表現されている日本人の感性を理解している必要があります。
今回私が紹介するのは、「日本のことばずかん そら」 です。
日本のことばずかん そら [ 神永 曉 ] 価格:2,750円(税込、送料無料) (2025/7/18時点) 楽天で購入 |
内容紹介
この日本のことばシリーズには何種類かあるのですが、今回は「そら」について紹介します!
監修は国語辞典のレジェンド、37年間、辞書編集一筋の神永暁さんという方です。
まず、出版社のおすすめ年齢は中学生以上となっています。
私が読んだ感想としては、国語便覧に近い内容になっています。
確かに解説まですべて理解しようとすると、低年齢では難しい部分もあると思います。
しかし、内容は写真や絵がたくさん掲載されており、見ているだけでも面白いです✨
私の子どもたちも解説は読みませんが、掲載されている写真や絵を見ています。
ページ数は48ページで、「そら」に関わる言葉と、それに関する写真や絵画が100以上掲載されています。
例えば、「雷鳴」には俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を添えるなどして、分かりやすく紹介されています。
おすすめポイント
ここで、私がこの本の好きなポイントを紹介します!
①使われている写真が美しい
私が一番気に入っているところです。
本当に掲載されている写真はどれも美しく、そしてどこか儚く、切ない印象を受けます。
本当に空は移り変わりやすく、時間によってさまざまな表情を見せてくれます。
この長くは続かない、かりそめの瞬間だからこそ、人は心惹かれ、少しでも記憶に残そうとするのではないでしょうか。
例えば、「あかつき」や「たそがれ」などがそれに当たると思います。
そして、写真と共にその瞬間の美しさを知ることが出来ます。
②すべての漢字に読み仮名が打たれている
解説に使われている言葉は分かりやすく、そして漢字にはすべて読み仮名がふってあるので子どもだけでも読むことが出来ます。
全体的にひらがなが多く使われており、優しい印象を受けます。
③俳句や和歌、古典の文章が紹介されている
「そら」に関係する俳句や和歌、文章が一緒に紹介されています。
意味や解釈も掲載されていて、写真と文章により理解を深めることができます。
これを読んでいると、古来より変わらない日本の自然の美しさを実感し、昔から人々が見てきた世界を現在でも体感できるのだとしみじみ思います。
④オノマトペも紹介されている
写真や言葉の意味だけでなく、オノマトペも紹介されています。
オノマトペとは、「わんわん」や「どんどんすすむ」の「どんどん」などのように、音や声、物事の様子や動きを表した言葉です。
この本には雨のオノマトペが紹介されています☔️
雨の降り方の音だけでも、様々な表現の仕方があり、音だけでどんな雨か想像できるのが日本語のすごい所だと思います。
このように言葉だけでは形容し難い日本の自然の美しさを、写真や絵画とともに分かりやすく紹介してくれています✨
お子様と一緒に日本の自然の美しさと共に、日本語の奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。
コメント